2014年05月04日
天皇賞(春)回顧~○◎も3着ヒモ抜け~
1,2着馬を○◎、キズナを△、ゴールドシップを無印と人気馬の取捨はほぼ完璧なんですよね。◎○の馬連20倍を美味しいと思って買えない時点で、だいぶ感覚が麻痺しているような。ホッコーブレーヴは、前残り競馬を決めつけて予想していた時点で完全に眼中にありませんでした。完敗です。
レースは予想通りサトノノブレスの逃げ。最初の1000mを61.7とゆっくりと入りマイペースでしたが、1200mを過ぎた辺りでラストインパクトが引っかかりました。道中に不可解な11.3が入っているのは、このラストインパクトが一気に先頭に並びかけた時点でしょう。結果的に先行馬が直線で苦しくなった要因は、ここでのペースアップでスタミナが削がれたからではないかと思います。ラストインパクトが落ち着いた後は再びペースも落ち着いたものの、京都外回りらしく1000m付近から徐々にロングスパート。サトノノブレスも頑張りましたが、ラスト200mで力尽きました。終わってみれば差し馬が7着までを独占。穴馬として先行馬しか挙げていなかったのは完全に裏目でした。
フェノーメノ
体調が不安視されたものの、今回はプラス体重での出走。GWの渋滞を避けて1日早く輸送するなど、陣営の努力が実ったのだと思います。長距離への適性は高く、母父がダンチヒ系のデインヒルの影響か、時計勝負も問題なし。逆にステイゴールドとしては得意な時計のかかる馬場はあまりよくないのと、究極の瞬発力勝負になると怪しいのでは。宝塚記念でもパンパンの良馬場なら昨年のようなことはないはず。
ウインバリアシオン
乗り替わりがあったものの、武幸四郎騎手としては問題なく騎乗したと思います。岩田だったらどうだったかは見てみたかったですけどね。今回も徐々に押し上げる競馬で、直線際どく迫りましたが、ラストで勝ち馬と脚色が一緒になってしまいました。機動力がある程度ついた今なら阪神2200mでも問題なさそうなので、宝塚記念でも期待したいですね。
ホッコーブレーヴ
日経賞はウインバリアシオンが前を潰した競馬を棚ぼた的に突っ込んできた印象だったので、評価していませんでした。今回は、内枠を生かして道中終始フェノーメノの後方を追走。そして有力馬が外からまくる中も直線入り口までじっと我慢する競馬でした。直線では、一旦キズナよりも後ろになりながらも追い出しからの脚は凄い脚でした。田辺騎手がロス無く完璧に乗った騎乗だったと言えるでしょう。力はつけていますが、エンジンのかかりが遅い点からは基本的に長い直線向きの馬。どちらかというと展開待ちの他力本願タイプなので、目黒記念あたりで1番人気でこけるんではないでしょうか。
キズナ
今回は直線手前から動く競馬で、最後は脚が止まってしまいました。父ほどの万能性はなく、あまり早めに動く競馬は得意ではないでしょうね。現状では、直線までじっくり構える競馬の方が良さそう。単勝1.7倍はちょっと過剰に支持されすぎていた印象で、勝つ時は鮮やかなので今後もやや人気先行タイプになりそうです。
ゴールドシップ
スタートで出遅れて万事休す。それなりにいい脚を使っていますが、キズナより後方で追い上げては厳しいですね。この馬なりの脚は使っていますが、やはりもう少しラスト1Fがかかる競馬の方が向くように思いました。レース後にジョッキーが下馬していたとのことなので、脚元が心配です。宝塚記念の方が条件は間違いなく向くので、人気が落ちれば狙いたいですが。
サトノノブレス
前半はいいペースで行けましたが、ラストインパクトに絡まれた時点でスタミナを消費してしまいました。阪神よりは京都の方が良さそうですが、G2クラスを勝ち切るにはある程度展開や馬場を味方につける必要がありそうです。
アドマイヤフライト
穴で期待しましたが、直線に入って案外。展開的に厳しかった面もあると思いますが、能力的に足りなかったですかね。
終わってみれば、フェノーメノの連覇!4歳勢は菊花賞馬のエピファネイアが不在とはいえ、少々不甲斐ない結果でした。宝塚記念で再び上位馬の対決が見られると面白そうですね。
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