うまなり研究所跡地

土曜日の中山は超のつく不良馬場。５００万のマイル戦が１．３８．７で、２０００ｍの山藤賞は２．０９．１と異常なまでに時計がかかっている。前半１０００ｍが６７．２もかかっているのに、上がり３Ｆの最速が３５．８なのだから、相当に馬場が悪いのだろう。日曜は晴れ予報で馬場はある程度回復するのだろうが、回復の遅い中山なら発表は稍重ぐらいまで回復してもかなり時計がかかる馬場になるのは必至。瞬発力よりもパワーとスタミナが要求される馬場になりそうだ。
◎ヒルノダムール
スローの上がりだけのレースが多い中で、若葉Ｓで締まった流れの競馬を経験できているのが強み。一見ベストブルームの大逃げレースに見えるレースだが、この馬自身も前半３Ｆでそれなりに追走しており、上がり３Ｆの３５．９から推測すると、中盤のラップが速い息の入りにくい厳しい流れを経験したと言える。皐月賞は中盤が緩みにくいレースにはなるものの、今回は前半飛ばす馬が少ないのと、馬場が悪い影響で前走ほど前半が速くなる可能性はなく、マンハッタンカフェが得意とする「距離延長」効果に近いものを得られそうだ。坂路では２週連続で尻上がりラップをマークする等、前走からの上積みも大きい。問題は馬場だが、母父に欧州血統ラムタラを持ち、デビュー戦でアリゼオとタイム差なしの競馬をしているだけに、ある程度馬場が回復すれば問題ないと見た。
○エイシンフラッシュ
馬場が悪いので相手は一ひねり。父キングズベストは、キングマンボ産駒で、英２０００ギニー勝ち。日本ではネヴァキングダム、ビーオブザバン等、中距離の逃げ先行タイプが活躍している。エイシンフラッシュも似たタイプで、母父にドイツ産のプラティニを持ち、いかにも力のいる馬場が合いそう。２０００ｍは３戦３勝、３勝とも上がり最速をマークしているが、３３秒台の切れ味を持った馬ではない。人気どころは瞬発力を身上とするタイプが多いので、今の中山の馬場は絶好の助けになる。皐月賞で度々波乱を演出した京成杯の勝ち馬。直行のローテは割引だが、若葉Ｓを使う予定で調整されていたので乗り込みは豊富なだけに穴で期待してみたい。
▲アリゼオ
スプリングＳは道中の最遅ラップが１２．４という息の入りにくい流れを逃げ切り。４着馬がＮＺＴ、６着馬が５００万を次走で勝っているところからも、レースレベルは低くない。今回は外枠で馬場の良いところを選んで走れるし、馬場状態から苦手とする瞬発力勝負になりそうにない。デビュー戦では重馬場で◎を差し切り。こちらも中山２０００ｍのホープフルＳ勝ちがあることを強調しておきたい。
　◎ヒルノダムール
　○エイシンフラッシュ
　▲アリゼオ
　△ゲシュタルト
　△サンディエゴシチー
　△ヴィクトワールピサ
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