競馬新聞編

教授  今日は競馬新聞の見方についてやるね。

秘書  お願いします。さっぱりわからないもんで。

教授  まず@。ここは血統とその馬の名前が書かれてる。大きい字で書かれているのが 馬名でその右側(サンデーサイレンス)が父親の名前、左側(キャンペーンガール) が母親の名前、父親の名前の下の括弧が代表的な兄弟、母親の下の括弧が 母親の父の名前…

秘書  あの〜。そもそも血統って重要なんですか?

教授  血統によって産駒の傾向みたいなのがわかるから、この父親だから ダートが得意だなとか、雨が降ってしたがどろどろになったら 強いとかがわかるわけ。もちろん例外もあるけど。 助手はもう血統なしには馬券が買えないらしい(笑)。今度助手に血統 を教えてもらいなよ。僕よりはずっと詳しいから(笑)。

秘書  はい、今度お願いしてみます。あのぅ、Aの58っていうのは何ですか?

教授  騎手の体重も含めて全部で58キロだけその馬が背負わなければならない ということだね。

秘書  馬によって色々違いますよ〜。

教授  馬の負担重量はレースによって違うんだよね。レースには 3通りあって、1つはG1のような馬の年齢によって 負担重量が決まるレース。もう一つは別定戦と言って 馬が稼いだ賞金によって背負う重量が決まるレース。 もう一つはハンデ戦と言ってハンデキャップ委員が、各馬の成績や その時の調子を総合して各馬の能力が均等になるように重量を 決めるレース。ハンデ戦ではトップハンデの実力馬がハンデのせいで 実力を発揮できなかったりしてゴール前は大混戦になることが多い。 あまりにも実力が抜けている馬はかなり重いハンデが与えられて出走 できないこともある。それと4歳以上は牝馬の方が牡馬より2キロ 軽くなるよ。

秘書  牡馬、牝馬ってオス、メスですね。新聞を見ているとたまに重量の 横にBマークがついているんですけどこれは何ですか?

教授  これはその馬がブリンカーを装着しているという証拠。 ブリンカーというのは他馬を怖がったり、真っ直ぐ走ることが出来ない馬が 最大限に能力を発揮しやすいように、鋭敏過ぎる視覚を、一部制限する 目的でつけられるものだね。

秘書  Bだけでなく▲や△や☆なんかもありますけど…

教授  これは騎手免許を取って3年未満で、勝利数が100勝に満たない騎手を 見習騎手と言って、20勝未満は▲(3キロ)、21勝以上 30勝以下は△(2キロ)、31勝以上は☆(1キロ) だけ、負担重量が減るんだよ。ただし、特別競走(○○特別、○○ステークス 、○○賞などの名前のつくレース、重賞も含まれる)やハンデ戦では 適用されない。

秘書  なるほど。Bは騎手ですよね。武豊ならわたしでも知ってますよ(笑)。 でも騎手の名前の下の数字はなんですか?

教授  これはこの騎手との相性。スペシャルウィークは武豊が乗って 6勝、2着2回、3着1回の成績ということ。

秘書  じゃあCは馬の年齢ですよね。えっとスペシャルウィークは 男馬で5歳ってことですね。でもその横の○はなんですか?

教授  これは道悪がうまいかどうかってこと。雨が降っても競馬は行われるから、 そういうときは芝が痛んで走りにくなるよね。そういう馬場が得意かどうかを ◎とか○で表してるんだけど、あんまり気にしなくていいんじゃない?

秘書  素朴な疑問なんですが、競走馬は何歳が1番強いんですか?

教授  う〜ん。馬によって違うからね。競走馬は3歳になるとデビューするから、 3歳が1番強い馬もいれば、昨年のオフサイドトラップのように、 8歳でG1を勝ってしまうような馬もいるよ。 だから高齢だからと言ってバカにしてはいけない。

秘書  Dは栗東 白井と書いてありますがなんのことやら???

教授  ここは厩舎の欄だね。厩舎と言うのは馬っを預かって、調教してくれて いるところだよ。厩舎は栗東と美浦にあるんだよ。 栗東に馬を預けている馬を関西馬といって、主に関西の競馬場のレースに 出ます。美浦に馬を預けている馬を関東馬と言って、主に 関東の競馬場のレースに出走します。調教については調教編で詳しくやる けど、ま、厩舎は最初のうちはそんなに気にしなくていいんじゃない?

秘書  そんなこと言わずに少し教えてくださいよ〜。

教授  そうだなぁ。とりあえず関東なら藤澤厩舎ぐらいは覚えといたら?

秘書  なぜですか?

教授  有名だから(笑)。この厩舎はどんな馬でもほとんどマイラー(1600mを 得意とする馬)にしてしまうから(笑)。ほんとはマイラーじゃなくて もっと長い距離が得意な馬が1200mとかを使ってたら疑ってみましょう。

秘書  それぞれの厩舎ごとの特徴はないんでしょうか?

教授  山内厩舎は3歳戦が得意とかいろいろあるんだけど、今日は 時間がないから省略(笑)。ま、ひとつだけ言っておくと、 ほかに別に大した馬がいないのにぽつんと1頭だけ関東の厩舎が 関西のレースに馬を連れてきていたら要注意かな。

秘書  なぜですか?

教授  関西にわざわざお金がかかるのに来るって事はそれなりに 勝負をかけてきているということ。さらに1頭だけなら 1頭だけ輸送するってことはその割合がかなり高いんじゃ ないかな?

秘書  なるほど!では、Eをお願いします。

教授  Eは上の段が毛色と本賞金、下が特別勝ちと総賞金。 賞金は万単位で書かれてます。だからスペシャルウィークのこの時点の 本賞金は2億3150万円、総賞金は5億7919万円。

秘書  総賞金はわかるんですけど、本賞金って一体???

教授  本賞金はレースで1着になるか、または重賞で2着以内に入った時に 計算されます。計算は1着の場合、1200万以上なら半額、 400万以上1200万以下は400万。400万未満は全額を足します。 重賞で2着になると480万以上は半額、160万以上480万未満は160万、 160万未満は全額となります。ってこんなん覚えてる人誰もいないと 思うけど(笑)。基本的に半額になるものと覚えておこう。 ま、賞金を稼いでいる馬は実績があるって程度だね。 そんなに気にしなくてもいいだろう。

秘書  はい。わかりました。

教授  じゃあFに行くね。(左のフレームを下に動かしてください。) Fは前走の成績です。実際は2〜5走前ぐらいまでの 成績が載ってるよ。ここではスペシャルウィークの前走、阪神大賞典(G2) の成績が載っています。まず1番上の欄は開催日時と特別名。 この場合は第1回阪神開催、8日目、3月21のGUレースということです。

秘書  大賞典っていうのはレース名ですよね?えっとこれは阪神大賞典を 省略してるんですね。

教授  うん。その横の白抜きの@が着順、3/4というのが勝ち馬との着差(勝ち馬の時は 2着との着差)。ただここで着順は@だけじゃなくて□●■などに 数字がかかれていることがあるよ。これは馬場が悪い時の成績。 @なら良馬場で1着、 □に黒で数字が書かれている時は稍重(ややおも)の成績、●に白の数字の時は 重の成績、■に白抜きの数字の時は不良馬場での成績。 この場合は重馬場で1着だったってこと。

秘書  重とか不良とかよくわかりません。

教授  競馬では芝とダート(砂)、障害の3種類のレースがあるんだけど、 雨が降ると芝は水を吸って走りにくくなるし、ダートはどろどろに なるよね。この状態を良、稍重、重、不良の順に表す。 当然良が1番よくて、芝では速いタイムが出る。 ただ、ダートでは重ぐらいの時の方が砂に脚を取られにくくなって かえって走りやすくなったりする。 ここでは1番下の段に重と不良の時の成績が載ってるよ。 上から1着、2着、3着、4着以下の数。

秘書  なるほど、これで重が得意かどうかわかるんですね。

教授  では3段目。ここは前走の距離と使用コース、タイム。 ここでは芝3000のAコース使用で3分13秒4で走ったということです。

秘書  コースっていうのがよくわかりません。 全部同じじゃないんですか?

教授  ダートの時は「ダ」と書かれている。 芝コースでは芝の状態を保護するために移動柵(仮柵)が用いられる んよね。 だからこの移動柵の位置によってコースが違って、 基本的には仮柵のないコースがAで外に行くに連れてB,Cと なります。東京競馬場はA1、A2とAコースが2つある。

秘書  で、どうちがうんですか?

教授  移動柵が外れた週は内をついた先行馬が有利になることが多い。 それぐらいは覚えておいたら?

秘書  ではどんどん行きましょう。4段目は重量と騎手ですね。5段目はわかりません。

教授  「Hト」というのは全部で9頭の馬が出走していたということ。 「7ワク」というのは馬番が7番だったということ。 「2人気」というのは2番人気だったということ。 476は前走時の馬体重。

秘書  馬体重はどういうところに気をつけるべきでしょう。

教授  当日馬体重と前走の馬体重が大きく変化している人気馬は 疑ってかかった方がいい。また、当日6キロから8キロぐらいマイナス の馬は陣営が勝負にきていることがある。こういう馬を見落とさないように したいね。それと馬体重は前走の体重と当日の体重を比較するだけじゃなく このレースまでの一連の過程を見よう。例えばずっと前走まで体重が 減っている馬がまた減ってきた時なんかは勝負に来ていると言うよりは 馬の体調が悪いだけなんじゃないか?と考える。

秘書  なるほど、体重一つでも奥が深いですね。

教授  じゃあ一気に行くよ。その下の段はレースでの2コーナー、 3コーナー、4コーナーの位置どり。 「内」というのはインコースをついてきたということ。 「外」ならアウトコースを走ってきたってこと。 「4角先」というのは4コーナー先頭でレースをしたってこと。 ここはそのレースの走り方が書かれています。 「逃切る」とか「好伸る」とか「好漸進」とかね。 だいたい3文字で表されてる。

秘書  なるほど。この辺はなれてきてからでいいですかね?

教授  そうだね。次の64.2ってのが前半6ハロンのタイム。Mはペース (ハイ(H)ミドル(M)スロー(S))。 ハイなら差し馬が届きやすくなるし、スローなら先行馬が 残りやすい。 37.5は上がり3ハロン(最後の600m)のタイム。あっ、1ハロンは200mね。 良馬場で上がり34秒代で走れる馬ならそれなりの決め手を持っていると 思っていいだろう。

秘書  Fは長かったですが、最後は勝ち馬との着差(勝ち馬は2着との着差) でいいんですよね?

教授  そう。ここでは、2着メジロブライトに0.1秒差だったということ。

秘書  それではGをお願いします。

教授  Gは上の段は競馬場ごとの実績。下の段は右から 芝、ダート、脚質ごとの成績、重と不良の実績。

秘書  質問です。競馬場ごとの違いって大きいんですか?

教授  うん。全然違う。だから競馬場の実績ってのはかなり重要。 まず、東京と中京は左回りであるということ。ほかの競馬場は すべて右回りだよ。馬によっては左回りじゃないと走らなかったり、 逆に左回りになると急に成績が落ちる馬がいるから要注意。 次に中山と阪神にはゴール前に急な坂がある。 馬によっては坂が全くダメな馬がいるから要注意。 そういう馬は平坦なコースに行くと急に強くなるから(笑)。 あとはローカルとくに小倉や中京あたりは直線が短いので 基本的に先行馬が有利だね。

秘書  それじゃあ前走の違う競馬場でさっぱりだった馬が 得意な競馬場で一変ってこともあるんでしょうか?

教授  それはあるね。だからコース実績はかなり重要。

秘書  なるほど。次回は調教について教えてください。